-更年期障害の治療ガイド-


トップページの目次

1.更年期障害の原因

2.更年期障害の対策

3.更年期障害に効果効能があるサプリメント

4.サプリメント以外での予防改善

5.更年期障害に関係する治療法

6.更年期障害に処方される漢方薬


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更年期障害の原因

更年期障害の原因は、閉経前から女性ホルモン「エストロゲン」が減少し始めますが、脳からはもっと「エストロゲン」を分泌するように命令が出るため、自律神経のバランスがくずれ更年期障害が起きるのです。

更年期障害の期間に個人差はありますが女性が閉経(約50歳)する前後10年間程度です。エストロゲンの減少は、30代半ばから少しずつ始まりますので、この時期に不規則な生活や過激なダイエット、偏った食事などして、ホルモンバランスを崩すと卵巣機能が低下して、更年期障害を早める事があります。

更年期障害の主な症状は

・のぼせ

・冷え性

・むくみ

・疲労

・肌荒れ

・不眠

・イライラ

・頭痛

更年期障害の症状は子宮がんや高血圧の症状に似ていますので、これらの症状がみられたら病院で検査を受けてください。

また更年期障害の時期、「エストロゲン」が減少すると造骨細胞の働きがにぶるので骨密度が落ち骨粗しょう症になったり、コレステロールが増えて脂質異常症を起こしたり、高血圧になりやすくなるので注意してください。

男性の更年期障害

更年期障害と言いますと、女性特有の症状と思われますが男性にも更年期障害があります。原因は男性ホルモンのテストステロンの減少やストレスなどの要因が複合的に関連しています。50歳前後から始まり主な症状はうつ状態や疲労感、イライラ、勃起不全(ED)、前立腺肥大、体調の変調で、精神的な変化などさまざまな症状がでますので、なかなか更年期障害と判りずらいです。

更年期障害の対策

更年期の対策としては、女性ホルモン「エストロゲン」を補充することがポイントになります。

更年期障害に効果効能があるサプリメント

イソフラボン(大豆イソフラボン)

ギャバ(γ-アミノ酪酸)

発芽玄米 玄米胚芽油

ビタミンB6

ビタミンE

フェヌグリーク(コロハ)

ブラックコホシュ

レッドクローバー

●サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

  • イソフラボン(大豆イソフラボン)はエストロゲンに似た構造をしていて「ファイトエストロゲン」と呼ばれています。
  • レッドクローバーの有効成分はイソフラボン類です。
  • ギャバ(γ-アミノ酪酸)には自律神経のバランスを改善する作用があります。
  • 発芽玄米 玄米胚芽油にはギャバ(γ-アミノ酪酸)が含まれています。
  • ビタミンB6は血圧を下げコレステロールを減らす作用があります。
  • ビタミンEは女性ホルモンのエストロゲンの分泌をスムーズにしてくれます。
  • フェヌグリーク(コロハ)の有効成分はエストエロゲンの材料になります。
  • ブラックコホシュは更年期障害特有なのぼせや頭痛、むくみなどに有効に作用します。

栄養素の基礎知識

サプリメント以外での予防改善

30代後半からすでにエストロゲンの減少が始まっていますのでこの時期は過激なダイエットや喫煙、睡眠不足、過労などで更年期を早めてしまいますので注意してください。

食事面ではイソフラボンを含んだ豆腐や納豆などの大豆製品を多く摂るように努めてください、本物のエストロゲンよりは働きは弱いですけど、更年期障害の症状を緩和してくれます。

月経の周期の乱れや更年期障害らしい症状がでましたら、早めに産婦人科のお医者さんと相談してください。

更年期障害に関係する治療法

更年期障害のホルモン補充療法(HRT)

子宮筋腫の集束超音波治療

子宮筋腫のマイクロ波治療

子宮内膜症のロイコトリエン拮抗薬(きっこうやく)を使った治療法

子宮がんの広汎(こうはん)子宮頸部摘出術

子宮頸がんのHPVワクチン

子宮内膜症の新治療薬「ルナベル」と「ディナゲスト」

卵巣がんの新治療薬「ドキシル」(一般名ドキソルビシン塩酸塩)

不妊症の卵管鏡下卵管形成術

不妊治療の胚盤胞移植(はいばいほういしょく)

がん治療前の不妊対策「ガラス化法」と「放射線遮断」

妊娠糖尿病の新しい基準

双胎間輸血症候群のレーザー治療(胎児治療)

乳がんのセンチネルリンパ節生検

「乳がん内視鏡手術」による乳房の温存

おとなしい性質の「非浸潤性乳管がん」

脂肪使った新しい「乳房再建法」

更年期による女性の薄毛脱毛にたいする治療法

若い女性の脱毛薄毛にたいする発毛育毛治療

女性の円形脱毛症にたいする治療

尿漏れをともなう「性器脱」の治療

性器ヘルペスの再発減らす抑制療法

男性更年期障害

「男性ホルモン」の低下による男性更年期障害「LOH症候群」


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更年期障害に処方される漢方薬

漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。

「証」とは体力、体質、症状などから患者さんの状態を総合的に観察した診断結果のことです。

  • 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
  • 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
  • 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。

「証」の判定は証の自己判定テストご利用ください。

実証

中間証

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
    お血のある女性の更年期障害や婦人科疾患に用いられます。血色不良、下腹部痛、足の冷え、のぼせ、肩こり、頭痛、イライラなどがある場合に効果があります。
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)
    更年期障害で、もっとも多く処方されるものです。女性の更年期障害、月経不順・月経困難症、自律神経失調症などに用いられます。疲れやすい、不安、不眠、イライラ、頭痛、のぼせ、肩こり、便秘、冷え症など、さまざまな症状に対応しています。
  • 女神散(にょしんさん)
    女性の更年期障害、月経不順、産前産後の神経症などに用いられます。のぼせ、めまい、みぞおちのつかえ、胃もたれなど、さまざまな症状やはっきりしない不決感などに対応しています。とくにのぼせやほてり、めまいをともなうときに有効です。
  • 温清飲(うんせいいん)
    女性の更年期障害、月経不順、血の道症などに用いられます。目標症状は不安、のぼせ、皮膚の乾き、出血傾向などです。
  • 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
    女性の自律神経失調症、神経症などに用いられます。悲観的な言動、興奮、不安、不眠などが目立つときに選ばれます。
  • 五積散(ごしゃくさん)
    女性の更年期障害、神経痛、冷え症などに用いられます。胃腸が弱く、冷えると腰、関節、下腹部、足が痛む、疲れやすいなどの症状があるときに選ばれます。
  • 川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
    女性にみられるかぜ初期の頭痛や、突発性の頭痛に用いられます。頭痛のほか、めまい、寒け、発熱など、典型的なかぜ症状にも有効です。

虚証

  • 温経湯(うんけいとう)
    女性の更年期障害、月経不順・月経困難などに用いられます。口の渇き、下腹部の冷えと痛み、おりもの、下痢、頭痛、腰痛、肩こりなどがあるときに効果的です。
  • きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん)
    女性の更年期障害、月経不順、産後の低下した体力の改善などに用いられます。食欲不振、下痢、便秘、腹痛、頭痛、めまい、のぼせなど、さまざまな症状に対応しています。
  • 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
    女性の更年期障害、神経症、不眠症、心臓神経症などに用いられます。やせ型で血色不良、冷える、口が渇く、動悸や息切れなどの症状があるときに有効です。
  • 四物湯(しもつとう)
    胃腸障害がない女性の更年期障害、月経不順、冷え症などに用いられます。血行をよくする効果があります。皮膚がカサついて色つやが悪い、手足の冷え、貧血、目のかすみがある場合に選ばれます。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    更年期障害、貧血、月経不順などに用いられます。足腰の冷え、貧血、疲労感、血色不良、下腹部痛、頭重感、肩こりなどがある場合に効果的です。
  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
    胃腸が弱く、冷え症がある女性で、更年期障害の症状のなかでも頭痛、めまいが強い人に用いられます。そ のほか、肩こり、頭重感、吐き気、食後の手足のだるさにも有効です。
  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
    女性の肥満症、関節痛、多汗症、むくみなどに用いられます。水ぶとりで色白、むくみやすく、疲れやすい、尿量減少などの症状があるときに選ばれます
  • 抑肝散(よくかんさん)
    女性の神経症、不眠症、などに用いられます。神経が過敏で興奮しやすい、怒りっぽい、まぶた や顔の筋肉がけいれんするなどの症状がみられるときに有効です。
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
    更年期障害の症状のなかでも、立ちくらみやめまいの強い人に用いられます。そのほか、動悸、のぼせ、尿量減少などがあるときに効果があります。

漢方薬の解説


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